東京 奥多摩 御前山(1405m) サス沢山(940m) 奥多摩湖のほとり周回 2022年4月

奥多摩湖までやってきました。

前日雨が降っていた関係で、丹沢はヤマビルがいそうと思い、

奥多摩のどこかを探した結果、御前山に決めました。

今まで登ったことのない山で、日帰り周回できるところです。

ただ、前日仕事が遅かったこともあり、

出発が遅かったので、時間を見ながらルートを考えます。

御前山は奥多摩三山の一つのようですね。

国道411号線を奥多摩湖へ向かってきて、

小河内ダムへ曲がる交差点にある駐車場に停めました。

時間が遅めだったので空いているか心配でしたが、

ちょうど1台だけ空いていたのでよかったです。


登山開始 9:45

準備をして出発です。

時間が遅いので、行動食を多めに持って、小休憩で食べていく作戦です。

この駐車場にはトイレもあります。

駐車場のタフト
坂の上からの駐車場


駐車場からダムまではすぐです。

時間が遅めだなと思っていましたが、

ダムの手前の公園には多くの登山客の方々が準備をしていました。

小河内ダム


天気が良く、奥多摩湖と山々と青空がきれいに写ります。

小河内ダムの眺め


ダムに向かって歩道になっているところを歩いて行きます。

ダムの歩道


ダムの上は広い道路になっています。

奥多摩湖の方は道の橋でも見ることができますが、

下流の方は怖くて近寄れません。。。

遠くからでも川がかなり下を流れているのがわかります。

先に見える山々を撮るのが精一杯です。

これから登る山の尾根が結構急に見えます。

ダムの上
橋からのダム側の眺望
橋からの御前山方面の眺望


ダムを渡り切ると駐車場のような広場になっていて、

そこに周辺の案内図があります。

ナビに登録していた登山道は左側なのですが、

近くにいた方々は右側の湖畔の道を進んでいきます。

そちらからでも登れるんだろうなと思い、

帰りは湖側から戻ってこようとここで計画を立てました。

登山口にある看板


左側に進むと階段を登り、

ベンチやテーブルのある休憩所が早くも出てきます。

登山道方向
登山口手前の公園


まだ疲れていないので、ここで休憩は取らず先へ進みます。

登山口


登山道に入ると、いきなり階段をつづら折りに登っていきます。

まだ序盤で体が慣れていないからかもしれませんが、

結構急な感じがします。

登山道序盤


つづら折りに登ってくると、すぐに尾根に取り付きます。

裾野の尾根なのにもう細いです。

序盤の尾根①


細い尾根がしばらく続きます。

そして勾配が急になってきます。

ダムの上から見た通り、急な勾配ですね。

右手側下の方には木々の間から奥多摩湖が見えます。

滑って落ちたら奥多摩湖まで行ってしまいそうな勾配です。

細い尾根なので直登です。

すぐにふくらはぎが疲れてきました。

ここ最近の登山ではなかったふくらはぎの疲れ、

ゆっくりと、横歩きをしながら、疲れを凌ぎつつ、

それでも止まらないように登っていきます。

ふくらはぎの疲れが溜まるとあとでしんどくなるので、

パンパンには張らないよう気をつけておきます。

序盤の尾根②


途中『この先行き止まり』という看板が出てきました。

この先にももう一か所出てくるのですが、

どこが通行止めなのかはよくわかりませんでした。

本線以外に登山道らしきものを見つけることができませんでしたので。

本線が通行止めだと困るなあと思いながらも、

多くの登山者さん達が昇っているので、そのまま進みます。

通行止めの看板


勾配はどんどん急になってきます。

前足休め、横向き登り、骨盤先行等、省エネを駆使し、

一歩一歩確実に登っていきます。

前回鍋割山で20kg歩荷していたことを体は全く覚えておらず、

この直登がしっかりつらいです。

急な登り①
急な登り②


小ピークとも言えないなだらかなところも少しありますが、

登りは厳しい勾配が続きます。

なだらかな地点
急な登り②


サス沢山通過 スタートから2.63km 10:45

サス沢山というところに着きました。

特にランドマークとして登録はしていませんでした。。

標高940mとなっているので、

御前山まではあと460mほど高度を上げる計算ですね。

展望台で眺望を確認し、行動食片手に先へ進みます。

直近目標として掲げている雲取山は手前の山に隠れているようでした。

サス沢山山頂
サス沢山展望台の看板
水根山方面の眺望
大菩薩嶺方面の眺望


サス沢山からしばらくはなだらかな道が続きます。

周りを見ながら気楽に進んでいけます。

サス沢山からの登山道


そして尾根が狭くなってくると登り勾配も急になります。

こちらも直登です。省エネを駆使して登ります。

急な登り③
急な登り④


途中岩場を越えますが、危険は感じません。

岩場
岩場の先


日差しの入り込むなだらかな道からは前方にピークが見えます。

あれが御前山かなと考えながら歩いていましたが、

残念ながら結果は違いました。。。

なだらかな道と奥に見える山頂


岩場の横を通る巻き道には登山者の方々が多くいました。

挨拶をかわしながらゆっくり登っていきます。

細い巻き道


途中残る部に大きな草が点々と生えていました。

他の登山道とは雰囲気が異なり撮影したのですが、

草の名前を見つけることはできませんでした。

草や花は難しいです。。

明るい鞍部


この辺りからカタクリの花がぽつぽつと咲いているのが見つかります。

看板があり7年越しの開花とのことで、

踏まないよう気を付けながら、貴重な花を眺めつつ登りを進めます。

カタクリ説明の看板
カタクリの花


そして尾根の登りは急勾配が続きます。

急な登り⑤


惣岳山通過 スタートから4.67km 11:40

急勾配をひたすら登っていくと、山頂に着いたので御前山かと思いきや、

惣岳山というところでした。

御前山まで0.6kmとあるので、そのまま通過していきます。

小河内峠への分岐があるので、御前山へ行った後は、

ここまで戻ってきて、分岐から奥多摩湖へ下っていきます。

惣岳山山頂


惣岳山からは下って登るようです。

まあ山頂を越えているので、下って登るのは当然ですね。。

前方には今度こそ御前山の山頂が見えます。

惣岳山の先の道


この下り登りが疲れている体に結構堪えましたが、

前方に御前山山頂らしきところが見える場所まで来ました。

明らかに山頂には多くの登山者さん達がいるようだったのと、

手前のベンチが空いていたことから、ここで小休憩を取ることにしました。

行動食を多めに取り、水分をしっかり取って山頂へ向かいます。

※写真は通り過ぎて振り返って撮った休憩ベンチです。

休憩場所


御前山山頂到着 スタートから5.37km 12:15

御前山へ到着しました。

奥多摩湖川への眺望はなく、逆側の眺望が少しあります。

元々はここを通り過ぎてから、体験の森を下っていく計画でしたが、

この日は奥多摩湖川から下っていくことにしています。

※帰り道を通りながら、体験の森の入り口を確認しましたが、

 小河内ダムから4kmくらい離れているので、

 周回で歩くのは結構大変だと思います。

 411号線沿いでバスを待っている方々もいました。

御前山山頂
御前山からの眺望
山頂の看板


カタクリの一生が書かれた看板も用意されています。

カタクリ説明の看板(山頂版)


休憩は山頂到着前にしているので、

山頂の看板を一通り眺めたら惣岳山に戻ります。

戻り道の眺め
惣岳山手前


そして小河内峠方面へ下っていきます。

小河内峠分岐


いきなり下り勾配は急ですが、つづら折りになっているので、

それほど負担はかからないです。

分岐から序盤の下り


なだらかなところは真っ直ぐです。

こちらの道は圧倒的に登山者さんが少ないです。

看板にも描かれているルートなので、道はあると思うのですが、

この人の少なさは少し不安になります。

長いコル


通行注意の文字が書かれた分岐があります。

右は岩場と書かれています。

今回は岩場の方を目指してみます。

小ピーク分岐


ピークまではすぐです。

登ってきて右手側がひらけています。

小ピーク手前


ソーヤノ丸デッコというところらしいです。

眺望が優れているというわけではありませんでした。

ソーヤノ丸デッコ
小ピークからの眺望
小ピークの道標


道標があったのですが、進む道がわかりません。

とりあえず巻き道も近くを通っているので、

尾根道を進んでみることにします。

戻ってから巻き道に行ってもいいかもしれません。

小ピークからの道


相変わらず道はわかりません。

が、尾根を下っていきます。

巻き道が近くを通っていることがわかっているので、

そのまま進んでいますが、これは危険な選択であることは理解しています。

石がたくさん転がっていて、しかもほとんど浮石です。

枯葉も多く滑らないよう気を付けないと危ない道です。

この道はお勧めしません。間違っていると思います。

小ピークからの下り①
小ピークからの下り②


巻き道またどり着きました。

合流地点という感じでもありませんね。。。

間違い確定です。

巻き道への合流


しばらく進むと合流地点らしきところがありました。

下ってきている方もいたので、こちらが正解なのだと思います。

しかし、全くわかりませんでしたね。

小ピークでは右手側が切れ落ちていたので、

できるだけそちらに近づかないようにと思って、

尾根沿いを進みましたが、

切れ落ちている側にもちゃんとした道があるのでしょう。

小ピークからの合流らしき地点


合流地点からは尾根沿いを進みます。

こちらの尾根も狭いです。

進む道の勾配はあまりありませんが、両側の傾斜はかなり急です。

木々も少ないので、割と緊張感のある道です。(自分にとっては)

細い尾根①
細い尾根②


月夜見という道標が出てきました。

目指していた小河内峠が書いてないので不安に思い、

ここで一度Suuntoのアプリで現在地を確認します。

ナビに登録したルートと違う道から帰ってきているので、

ナビ上は『ルートから外れています』の表示です。。

月夜見という場所が先の方にあり、その途中に小河内峠があるので、

道は間違っていないようでした。

このまま先へ進んでいきます。

月夜見と書かれた道標


広い尾根に変わりました。

広い尾根道


コル部分入ると先の方に桜が咲いているのが見えます。

小河内峠手前


小河内峠通過 スタートから8.14km 13:05

桜が咲いていたところが小河内峠でした。

このまままっすぐ行くと三頭山までいけるみたいです。

奥多摩湖へ下る分岐がありますので、そちらへ進んでいきます。

おくたまこ』と平仮名の道標が小さくあるだけでした。。

この道標で少し不安を覚えましたが、

※予感は当たり、この先全く登山者の方に会わなくなります。

 このルートはマニアックなルートのようです。

 登山地図では点線のルートになっていました。

小河内峠標識
峠に咲いていた桜
峠にある道標
奥多摩湖への分岐


分岐から先は最初細いトラバースですが、

その後広い尾根道に変わります。

道が広くて勾配が急な下り坂です。

見た感じ真っ直ぐ下れるように見えますが、

かなり膝に負担がかかる坂です。

周りをよく見てみると横につづら折りの道がありました。

自分はなだらかでっ距離のある方を選んで進むことにします。

分岐からのトラバース
広い尾根の急な下り
小さな道標


広い尾根を進んでいくと分岐が出てきました。

どちらの道も奥多摩湖方面です。

方向としてはダムが右手方向なので、右側に進んでみます。

分岐


右側の道を進んでみると、登山道らしき道はなく、

しかも勾配は急になっていきます。

急勾配を下るのがしんどいのと、道迷いが怖いのとでこちらの道は断念し、

先ほどの分岐へ戻って、広い尾根(直進)方向へ進むことにします。

ここでも距離が長くても安全な方を選びます。

右側の道①
右側の道②


直進方向の道も広い尾根でわかりにくいです。

尾根を下るという鉄則に基づいて進んでいます。

直進の下り


次の道標は谷を進めという指示です。

左手の尾根の方がよっぽど登山道っぽいです。。。

わかりにくい道標


この辺りがかなりわかりにくい道になっています。

なんとなく右手方向が道のようなので進んでいきますが、

危なそうだったら引き返す気満々です。

登山道がわかりにくい下り


そのまま進むとトラバースに入りました。

道は合っていたようです。

ですが、このトラバースが狭く、横の勾配が急で要注意です。

細いトラバースの下り


2ヶ所くらい崩落箇所がありました。

土で埋まって斜めになっており、緊張感があったので、

通り過ぎてから後ろを振り返って写真を撮っています。

崩落地


崩落地の下の方は湖まで落ちてしまいそうな傾斜です。

崩落地の下の方


奥多摩湖の湖畔まで下りてこれました。

ここまできてやっと安心することができました。

後はダムまで戻るだけです。

奥多摩湖畔の道の合流地点


これから進む道を見てみると、下ってきた道はかなりわかりにくいですね。。

合流地点の道


2.8kmという立て札があります。

減っていっているようなので、小河内ダムまであと2.8kmということだと思います。

数字の標識


ヘアピンカーブになっているところには滝があり道には橋がかけられています。

新緑の中の小さな滝がきれいです。

沢部を渡る橋
橋と滝


橋を越えると広い砂利道が出てきました。

朝もう一つの登山道と思っていた道は、『山のふるさと村』への道だったようです。

通ってきた道はサブですね。

広い道
注意喚起の看板


この道には東屋やベンチもあります。

自分は休まずそのまま進んでいきます。

東屋とベンチ


小河内峠ではなく、御前山が目的地になっています。

※後で調べてみると、サス沢山と惣岳山の間に出てくるようです。

 登りで登山者の方が多かったところは、この道との合流後だったのかもしれません。

御前山への分岐


登るときの分岐地点まで戻ってきました。

あとは駐車場まで戻るだけです。

周回の合流地点

駐車場到着 14:25

★山行の内容
  総歩行距離:14.66km
  合計時間:4時間41分(御前山手前で小休憩)
  累積上昇:1,119m
  累積下降:1,106m
  消費カロリー:2,170kcal      ※SUUNTO SPARTAN SPORT WRIST HR調べ

★感想
  全体的に歩きごたえのある道
  前半の登りは急な直登が続きペース配分重要
  夏は脱水症状を起こさないよう小まめに水分補給した方が良い
  (御前山手前で気持ち悪くなったのだが、たぶん脱水気味だった)
  周回するなら体験の森の方が安全と思われる
  下りのルートは小河内峠以降点線ルートのため要注意
  全体的に道が細いため、滑らないよう注意した方が良い
  特に下り最後のトラバースは滑りやすい道だった
  登山は時間に余裕をもっていかないと心の余裕がなくなることを痛感
  時間がなくてピストンならよいが、
  想定と大きく違うルートに変更することはリスクが高いと感じた

★高所恐怖症おじさん的採点 ※5段階
  技術:3  狭い道、急坂の直登、ルートファインディングが注意
  体力:3  序盤から急な勾配のためペース配分しないとつらいくなるかも
高所による恐怖:2  ところどころ細い尾根で少し恐怖感あり、最大はダムの下流側

★今日の忘れ物
  特になし


《今回の野鳥》

春のさえずりは聞いたことのないものも多かったですが、

写真に残せたのは既出の野鳥たちだけでした。

なかなか姿をとらえることができません。。

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