静岡 富士山域 宝永山をあきらめ双子山(二ツ塚上塚 1,929m 下塚1,804m)を通る周回 避暑登山を探して 2022年7月

梅雨が明けて暑くなったこともあり、

山の上は涼しいと信じて、割と近めの富士山麓に行くことにしました。

突如の日帰りで富士山頂は無理なので、

横の噴火口の宝永山を目標にしています。

わんこもこの暑さでなかなか散歩に行けないので連れてきています。

駐車場のタフト


予定ルートは案内図で見ると幕岩の方から宝永山に登り、

富士山頂からの下りルートに出て戻ってくる想定です。

駐車場にある地図


富士山頂の方を見ると入道雲で覆われています。

この時点の天気予報では雷雨があるかもしれないとなっているので、

危なかったら引き返す予定です。

宝永山にはまだ雲はかかっていません。

駐車場からの富士山


登山開始 7:45

出発です。

朝方なのでまだ涼しいですが、下界とあまり変わらない気がします。

これから暑くなりそうです。

登山口


駐車場から富士山の方へ登っていきます。

序盤の登山道


左手の木々に沿って進んでいきます。

わんこも順調に進んでいきます。

砂礫で足を取られて歩きづらいです。

感覚的には砂浜を歩いているような感じです。

富士山に登る際、新御殿場5合目から登るならば、

この歩きづらい道をかなりの長さ登っていかなければならないので、

相当厳しいルートに感じます。

御殿場ルートは4本あるルートの中で一番距離が長いようです。

大砂走りでよく選ばれるルートみたいですが、

とても真似できそうにはありません。

樹林帯へ向かう道


道標があり、ここから樹林帯に入っていきます。

樹林帯入口


樹林帯は普通の山道です。

風がないので暑いです。。虫も結構いますね。

鳥のさえずりもよく聴こえるのですが、見つけることはできません。

樹林帯序盤の道


わんこは登山道をゆっくり歩いて行きます。

全く人とはすれ違ったり、追い越されたりしません。

結構マイナールートなのだと思います。

わんこと登り


道標が見やすく、道も一本なので迷うことはなさそうです。

道標
わんこの歩く様子


途中細いトラバースがありますが、

ロープが張ってあり危険な感じはありません。

わんこは抱っこして歩いています。

細いトラバース
谷の細い道


折れ曲がる道標です。

幕岩という場所が上の方にあるようです。

沢への曲がり角


ここで初めて他の登山客の方と会いました。

幕岩に向けて岩場の沢を登っていきます。

沢の岩場


幕岩通過 スタートから2.78km 8:40

特に岩に興味があるわけではないので、、、

少し休憩して先へ進んでいきます。

日なたは暑いです。ここもまだ風はありません。

幕岩
幕岩にある地図


幕岩まではあまり登りがきつくはありませんでしたが、

ここから上へ登っていきます。

最初がザレ道で滑るうえに急勾配なので注意が必要です。

わんこを抱えながらゆっくり登っていきます。

ザレた急坂


幕岩上という分岐に出ました。

御殿庭の方へ進んでいきます。

分岐の道標
幕岩上からの道


この辺りから木々が低くなってきます。

わんこも頑張って登っていますが、そろそろ疲れてきてます。

わんこの様子
道標と低くなってきた樹木


上の方が見えるようになってきました。

雲が厚くなってきています。

雷も怪しいので、御殿庭まで行って引き返すルートに変更します。

わんこは抱っこで登っていきます。

小型犬といっても、抱っこで登っていくのは結構つらいです。。

道標とさらに低くなる樹木


三辻という分岐に到着しました。

左へ曲がり御殿庭へ向かいます。

三辻分岐


ここからは最初の砂礫のような道になります。

黒い砂礫は熱いので、わんこは歩けないです。

風は少し通るようになってきました。

三辻からの道


途中沢を渡るところから宝永山が見えました。

宝永山には雲がかかっていませんが、

雷は怖い感じですね。

谷部からの富士山方面


トラバースしていますが、勾配があり登り続けています。

日にも当たるようになりつらくなってきます。

空気が薄いことも関係しているのだと思います。

谷の先の道


抱っこも疲れたので、少し陰っていたところで歩いてもらいます。

わんこの様子


道標を通過します。

途中の道標


宝永山にも雲がかかってしまいました。。

宝永山の様子


道が狭くなってきました。

更に先の方も雲がかかってきています。

雨が降ってきそうな感じです。

もう引き返そうかと思いつつも、もう少し進んでみます。

砂利のトラバース


御殿庭入口手前の沢からは上の方がほとんど見えません。

宝永山へは左の樹林帯を登っていくルートです。

谷部からの宝永山


御殿庭入口まで来ました。

天気も悪くなってきたので、もう戻る気が強くなってきていますが、

あと20分もう少しだけ進んでみます。

御殿庭入口の道標


先へ進んでみると、道幅が狭く倒木も多くなってきたので、

この辺りで引き返すことにしました。

御殿庭への道


御殿庭入口(帰り)通過 スタートから5.07km 9:45

ここで休憩します。

持ってきた行動食を食べて、わんこにもおやつをあげて帰り道に備えます。

御殿庭入口(帰り)


帰ろうとしたときは宝永山が見えてました。

ここで心が揺らぎます。。

天気は回復方向に見えるし、

もう少し(といっても2時間くらい?)で宝永山に行けそうだし、

ということでここで葛藤しながら10分くらい山を眺めてました。

その間、何組かの登山の方々が宝永山に向かっていきます。

最終的には、、わんこもいるので、今回は戻ることにします。

上の方に行って雷が来ると引き返すのも大変ですし。

待ち呆けている間、富士宮5合目から来られた方が、

「雷が鳴るといっていたので、双子山をピストンする」と言っていたので、

自分も双子山(二ツ塚)を通って帰ることにします。

谷部からの宝永山


三辻へ戻ってきました。

ここから直進方向です。

三辻(帰り)
三辻からの道


双子山を見ながらの道が気持ちよかったので、

わんこも一緒に動画撮影してみました。

双子山への道


四辻の分岐を通過です。

先に大きな山が見えます。あれが二ツ塚の上塚のようです。

この辺りから風が吹くようになってきました。

遮るものが何もないですからね。。

風があると気持ち良いです。

四辻と二ツ塚(上の方)


二ツ塚の合間に到着しました。

ここから上塚へ登っていきます。

二ツ塚の合間


宝永山まで行けなかったので、ここはしっかり登ります。

木がなく、道が見えていて楽そうに見えますが、

登ってみると砂礫に足を取られかなりきついです。

最後の方は真っ直ぐ登るのも大変で、

自分でジグザグに道を取りながら登っていきました。

勾配自体は計算してみると27.7%、15.5°くらいなので、

それほどきつくないように思えますが、

足場が悪いと相当きついことがわかりました。

二ツ塚上塚への道


上塚の山頂に着きました。

富士山頂は雲に隠れていますが、

山の形がそのままで、吸い込まれていきそうな感覚になります。

2つケルンのようなものがありました。

上塚のケルン①
上塚のケルン②


水分補給の小休憩をして、下塚に向かいます。

上塚で休憩するわんこ
ひらけた東側

砂礫を下るのもまた大変です。。。


下塚


下ってきました。

このまま下塚へ登っていきます。

下塚への道は砂利ですが、下は固くきつくはありませんでした。

下塚への道


わんこもすこし歩いてもらいます。

わんこが登る様子


上塚越しの富士山がまた吸い込まれる感覚になります。

景色は雄大です。

下塚からの上塚と富士山


二ツ塚下塚到着 スタートから8.64km 11:30

下塚には標識や祠があります。

鳥居もありましたので、お参りをして少し休憩していきます。

わんこも栄養と水分補給です。

標識と祠
標識と富士山
東側の眺望
下塚からの下り


登山道に下りてきました。

あとは駐車場まで帰るのみです。

天気は良くなってきていますが、山の方は曇ったままです。

谷間の標識
分岐からの道
駐車場への道


駐車場まで下りる手前に売店があります。このルート唯一の売店とか。

何組かの方々が休憩していました。

自分は駐車場までそのまま下っていきます。

この道もずっと砂浜のような状態です。

登ってくるのは相当大変だと思います。

登山口近くの売店


売店から山の方を見ると、、

また曇ってきています。本当にコロコロと天気が変わります。

大きく崩れはしませんでしたが、この変化は怖いです。

売店からの富士山


売店から下はお気楽なものです。

もう天気も気にせず、道も多少歩きやすくなってましたので。

駐車場への最後の下り


駐車場到着 12:20

★山行の内容
  総歩行距離:10.76km
  合計時間:4時間35分(途中で行動食)
  累積上昇:711m
  累積下降:685m
  消費カロリー:2,376kcal      ※SUUNTO SPARTAN SPORT WRIST HR調べ

★感想
  幕岩までの樹林帯は歩きやすく気持ちよい
  ひらけたところは夏でも暑く風がないと汗が止まらない
  山側の天気はころころ変わるので、判断は都度しないと危ない
  砂礫を歩くのは普通の山道の倍以上疲れる印象
  距離が短いから大丈夫というわけではない
  富士山の周りは木々が少なく曇っていても景色は現実離れしている
  ハイキングとしてはこのルートはちょうどよいと感じる

★高所恐怖症おじさん的採点 ※5段階
  技術:2  砂礫で歩きづらいところの工夫は必要
  体力:4  暑さ、砂礫、高度の観点で思ったよりきつい山行だった
高所による恐怖:1  危険はなし、二ツ塚から富士山へ吸い込まれる感覚あり

★今日の忘れ物
  DJI OM4 動画を取ろうと思って持ってきたのに車に忘れた

富士山を入れた衛星図面


《番外編①》

今は新しい野鳥が撮れました。

調べるとビンズイという鳥で、ひばりの仲間だそうです。

さえずりながら飛んでいきましたが、

風に戻されてまた枝に留まっていたのが印象的でした。


《番外編②》

帰りのわんこです。

普段あまり水を飲まないので、

冷やしていたミルクを飲ませて落ち着かせましたが、

まだハァハァ状態です。

クーラーの車内で寝るモードに入っています。

長い散歩おつかれさまでした。

帰りの車中のわんこ

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