富士山の山開きから山小屋の予約が取れず、諦めて蓼科山登拝したのですが、週末天気が持ちそうなところでキャンセル出てないか調べていたところ、なんと予約が取れました。
ということで、早速準備と体調を整えて挑戦します。
予約が取れたのは『見晴館』さんです。
須走ルート本七合目(3,200m)にある山小屋になります。
↓見晴館HP
https://miharashi-kan.com/
須走ルート5合目へは、夏登山シーズンはマイカー規制によりシャトルバスで行く必要があります。
乗り場兼駐車場は道の駅須走の向かいにあり、駐車場は無料でバス代を支払うシステムでした。
往復券で2,100円です。
駐車場に到着したのが6:50くらいだったのですが、受付で7:00に出ますよと言われ、しかも手前はすでに満車で奥の方に停めることになったため、慌てて準備して走ってバスに乗り込みました。
そのため駐車場の写真は撮れていません。。
駐車場から30分弱で五合目到着です。
五合目は標高2,000mになります。
高所に慣れるため、準備運動しながら30分くらい滞在します。

この時間は山頂がきれいに見えます。

下界は雲が多く出てきています。



登山開始 8:00
30分慣らして早速出発です。
体の調子は問題ありません。
少し進んだところに富士山保全協力金の支払い場所があります。
世界遺産維持のために、1,000円寄付していきます。
お札をもらえます。
払った後に気づきましたが、キャッシュレスでも支払えそうでした。

石の階段を進んでいくと、古御嶽神社があります。
今日の無事と山頂まで行くことを報告して参拝を終えます。

ここからは樹林帯の登山道を進んでいきます。
体を温めるために意識してゆっくり歩いていきます。
岩があるところは歩幅が大きくなるので注意が必要です。



少しひらけたところで山頂を眺めると、雲で隠れてしまっていました。

樹林帯が続きますが、木々の高さが低くなってきます。
須走ルートは樹林帯が一番長い(高い標高まで続く)ルートとのことです。
さすがの富士山、ひたすら登り続けています。



またひらけたところに当たります。
下界の方を見てみると、雲は増えたり減ったりといった感じでしょうか、五合目よりは見えるような気がします。

木々はなくなってきて、ザレ道というか砂道というか、火山特有の道になってきています。



途中見たことのない花が咲いているのを見つけました。
『ホタルブクロ』という高山植物のようです。
薄紫がきれいです。

六合目到着 スタートから2.22km 9:15
結構歩いてきた感じです。
標高は2,400mと書いてあるので、400m登ってきたことになります。
体力的にはまだ大丈夫だったため、通過していきます。
本六合目まで800m(30分)と書いてあります。


本六合目までの道は、少し樹林帯がありますが、岩交じりの道や車道のような道をひたすら登っていきます。



下界からは雲が昇ってきています。
怪しい天気です。

本六合目通過です。
看板通り六合目から30分弱で到着ですが、300mも標高を上げた感じはありませんね。
ここで行動食の準備をしていきます。
アルファ米エビピラフは熱湯を入れて15分なので、お湯を入れて持っていくことにします。
水分の補給と塩分チャージをしておきます。


七合目への道は、岩が大きくなり、歩幅が大きくなってしまうことで、体力的にも厳しくなってきます。



この辺りでは高山植物の『オンタデ』を見ることができました。

勾配は急になってきて、つづら折りの歩きにくいガレ道を登っていきます。
滑りやすいので下に岩を落とさないように、また力が抜けないように、注意していきます。
空気が薄いからか息が切れてきます。
天気も雲が自分のいるところまで昇ってきてしまいました。
雨が降らないことを祈ります。



七合目通過です。見晴屋さんのある本七合目は次のチェックポイントというところまで来ました。
だいぶしんどいので、少し休んでいきます。
山小屋のあるポイントごとに休んでいくことも富士登山では重要な気がします。
時にはポイントでなくても、道で立ち休みすることも必要だと思います。

勾配は急に、道は狭くなってきます。
つづら折りになっているにもかかわらず、足が前に出てこなくなってきます。
それでも宿泊場所まであと少しということで力を振り絞って登り続けます。
少しずつでも進み続ければゴールにたどり着く、というのは登山で身についた考え方です。



本七合目見晴館到着 スタートから4.97km 11:15
この日の目的地に到着です。
思ったより早く着きました。
早速チェックインしてみると、「山頂まで行ってきます?」と聞かれました。
自分の中では2日目に登頂してお鉢参りしてくる予定だったので、新たな計画が出てきて迷ってしまいます。
更には「一回登って、明日また登る人もいますよ」とも言われ、それもいいなと思ってしまう始末です。。
まずは1,000m強登ってきたので、長めの休憩を取りながら考えることにしました。

山頂は雲が多いながらもしっかり見えます。
下界は雲で覆われています。
山頂まで行くかどうかについて、、残り500m強上がるくらいなら何とかなりそうだなと思ったのと、翌日朝早くからだと登拝と御朱印拝受できるかもわからないと思ったことから、この日に登拝をすることにしました。
次の日は天気が崩れそうなこともあり、下るだけでもいいかなと思ったことが決め手です。


何合目のチェックポイントは間隔が短くなってきます。
ですが、勾配はきつくなってくるのと、酸素が薄いのとですぐに息切れしてしまいます。。
平地がないので、勾配の途中で休むしかありません。
ここからが正念場ですね。

八合目通過です。
ここは吉田ルートと合流した後ですが、下りルートでしょうか。
少し休憩してまた登ります。

ここからの道が足を取られる砂道で、これもまたしんどいです。
足が埋もれて踏ん張れず、登るのが大変です。

本八合目を通過です。
ガスってしまいました。
ここでも少し休憩していきます。
休憩しながら進んでも、すぐに疲れてしまいます。


八号五勺の御来光館通過です。
吉田、須走ルートで一番標高の高い山小屋です。
富士山頂まで900m、60分と書いてあります。
1km進むのに1時間は堪えます。。
渋滞も考慮した時間見積かもしれませんね。

頂上はかなり近くに見えます。

九合目の祠です。
この手前の位置で休憩していきます。
このあたりでは、少し進んで、少し休んでの繰り返しです。。

もうあと少し。

頂上鳥居の手前まで来ました。
このあたりは渋滞しています。
みなさん疲れて動きが遅いです。
自分も同じように遅いです。。

山頂久須志神社到着 スタートから7.39km 13:10
ついに山頂の神社に到着しました。
本当に疲れましたが、達成感は相当なものです。
久須志神社を登拝し、売店でお土産を購入します。
記念バッジと手ぬぐいは記念の登山では購入しています。

下界は雲が多いですが、少し晴れているところもあります。

次は富士山本宮浅間大社奥宮へ向かいます。
ちなみに、久須志神社は、富士山本宮浅間大社奥宮の末社となるそうです。


火口の規模が大きく、引き込まれる感覚を覚えます。
壮大な景色です。
写真ではわかりにくいですが、圧倒される感動の景色です。



富士山本宮浅間大社奥宮到着 スタートから8.54km 13:45
目的地到着です。
こちらでも登拝し、ここまでの無事を報告、御朱印も拝受して、一休みです。
富士山の山頂にある厳かな神社の佇まいに力を感じます。
剣が峰は次の日に行けそうならお鉢巡りで行きます。

この時間、静岡側の雲が結構晴れて景色もきれいです。
あとは、見晴館に戻り休息です。

久須志神社や売店の手前に吉田ルート、須走ルートの下り口があります。

下りはずっと急勾配の砂道です。
気を付けないと膝をすぐにやられます。
横向いたり、がに股にしてみたり、膝の負担が減りそうに工夫しながら下ります。
これもなかなか辛いです。

見晴館到着 15:05
無事この日の山行を終えられました。
帰ってきてから頭痛が出始めています。
少し突撃しすぎたかもしれません。
次の日は体調を見てルートを考えます。
★山行の内容
総歩行距離:11.94km
合計時間:7時間05分 (ところどころで小休憩)
累積上昇:1,701m
累積下降:604m
消費カロリー:3,574kcal
※SUUNTO SPARTAN SPORT WRIST HR調べ
★感想
山の形を見てわかるが、ひたすら登り続けるのは修業
景色と達成感はつらい修行の成果として格別
日本一の山を踏破した満足感も高い
登りはペース配分がかなり重要で、高山病も意識する必要あり
下りの砂道は工夫しないとすぐに膝に来ると予想される
★高所恐怖症おじさん的採点 ※5段階
技術:2 ペース配分と休憩の取り方(水分補給と栄養補給)は要注意
体力:4 息切れしやすく、体力を削っているように思ったが、体は割と元気
高所による恐怖:2 山頂の通路で細く、急斜面の上を通る部分がある程度
★今日の忘れ物
特になし



《番外編》
体を拭いて着替えた後、食事まで横になっていました。
横になっても頭は冴えていて眠れる感じではありません。
空気の問題か、高山病の始まりか、よくわかりませんが。。
食事は生き返ります。
カレーのスパイスが食欲をそそります。
ペロリと食べて、また休憩です。

夕方になると雲がだいぶ晴れました。
神奈川方面も見通せます。
左奥が丹沢山塊と思いますが、かなり下の方に見えます。
相当な高さにいるのだと実感します。


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