2日目の朝です。
前日寝るころには頭が痛く、高山病っぽい症状でしっかり寝付けず(なんだかいつも眠れてないですが)、夜明け前の登頂は断念、朝日を見てから下山する方向で決めました。
寝床は寝袋を借りて寝る形式です。
朝起きると、さらに気持ち悪く、、、もう高山病だなということで、御来光と朝食を堪能して下山します。
ちょっと前日頑張りすぎましたかね。
体の疲れはそれほど残っていませんが、しんどいという感じです。
16:00頃には空が明るみ始め、雲はかかっているものの、低いところなので綺麗な雲海になっています。
4:40頃 ついに御来光を拝むことができました。
気温は一桁と思われるくらい寒く、上着が必要です。
見晴館では鳥居や別館の中からも御来光を拝むことができます。
別館に泊まっていると、部屋の中からちょうど朝日が昇る方角に窓があり、そこからきれいに、しかも寒くなく見ることができる特等席です。(御利益は減るかも?)
大体みなさま夜明け前に登られるので、山小屋から見る人は少なくて良いです。
御利益をもっといただけないかと、鳥居の間から朝日を拝みます。
起きてからタイムラプスを仕掛けました。
朝日と雲海の流れがきれいに撮影できていました。
太陽と雲の組み合わせは日々違うため、この映像は1つしかないことになります。
この日はかなりきれいな変化をしている日と感じました。
雲が多いために、まさに海のように流れている状態を見せています。
太陽は鮮やかに色を変えていきます。
個人的に結構感動の作品となってます。
(音を付けているので、再生は気を付けてください。)
御来光を拝んだら朝食です。
体調が悪くヘロヘロで拝んでいましたが、朝食をいただいたらかなり元気になりました。
しんどすぎて写真も忘れてがっついてました。。
おいしくいただき、とても満足です。
夜中であっても何か食べるというのも高山病回避の一つなのかもしれませんね。
前日の天気予報では曇り予報でしたが、出発前はとてもきれいに晴れています。
下界は雨が降りそうな雲が覆っています。
午後から雨予報になっているので、早速下山していきます。
下山開始 6:10
見晴館の方々にお礼を伝えて下山開始です。
ここからは砂走りという下山ルートをひたすら下っていきます。
少し下ると下山ルート分岐があります。
右に曲がります。
頂上を見ると月がその上にありました。
これも何か神秘的です。
砂走りとは言っても、前半はつづら折りに急坂の砂道を下る感じで、直下降?(直登の反対語)ではないです。
それでも膝への負担がかなりありそうな下りなので、交互に横を向きながら負担が少なくなるように下っていきます。
七合目で太陽館を通り、また下山ルートに入ります。
この後は、もう一度つづら折りに下って、直下降になります。
多少勾配が緩くなるといっても、この直下降がかなりつらいです。
滑り落ちそうになることがあったり、膝に気を使わなければならなかったり、この日差しで暑かったりと、いろいろ気を付けて下っていきます。
ただ、何とも目の前の雲海の景色が気持ちよいです。
頂上がだいぶ遠くなりました。
もうすぐ砂払い五合というところでも、まだまだ雲海に向かって下っていきます。
下りのつらさと、景色の雄大さと、アメとムチですね。
砂払い五合通過 スタートから3.08km 7:20
終盤にかけてゴミが増え始めた感じがします。
袋ごと捨ててあったり、瓶や食べ物の袋もいくつか捨てられていました。
全体を通して登山道はきれいに保たれています。
上の方は掃除されているのだと思いますが、この辺はできていないようなので、できる限り拾って帰ります。
大きい保冷剤みたいなものが捨ててあったのはびっくりでした。
きれいな富士山を保っていてほしいものです。
鳥居をくぐって下っていきます。
ここから樹林帯です。
下界に下りてきた感覚になります。
もう急坂ではないですね。
一度ひらけた道を越えて、歩きやすい道を下っていくと登りルートと合流します。
何名か登ってくる方と挨拶を交わしながら下っていくと、古御嶽神社に到着しました。
この日の下りですれ違った方々、挨拶に応えない方も多かったです。
挨拶を交わせたのが2/3といったところでしょうか。
まあ、習慣でない方もいらっしゃるんですね。
須走五合目到着 8:00
今回の山行を無事終えました。
砂走りの下り方はいろいろ試しがいがありそうです。
横向きで下りてきたことがよかったのか、膝は特に問題ありません。
高山病も良くなり、寝不足の疲れが残ったくらいです。
★山行の内容
総歩行距離:4.56km
合計時間:1時間50分 (砂払い五合目で小休憩)
累積上昇:3m
累積下降:1,103m
消費カロリー:722kcal
※SUUNTO SPARTAN SPORT WRIST HR調べ
★感想
ネットでもよく載っているが、御来光は山小屋からでも十分
頂上で見ることがよいのかもしれないが、体調と環境も考えると
自分は渋滞してまで行こうとは思わなかった
昼間の頂上も人は多いが、御朱印やお土産で並ぶほどではない
山行としては下り続ける中で膝の負担を抑えることが重要・・
雲の上の景色を見ながら下るのは気持ち良い
★高所恐怖症おじさん的採点 ※5段階
技術:2 膝を傷めないように気を付けた方が良い
体力:1 下り続けるので2日目でも体力は問題ない
高所による恐怖:1 落ちるような感覚になるところはなし
《番外編》
前日駐車場に着く直前に通った『富士山東口本宮冨士浅間神社』で参拝をします。
富士山の須走側本宮なので、無事山行できた感謝を報告するためです。
道の駅に近いところに駐車場があります。
本殿には近いのですが、鳥居(入口)から入ろうとすると戻ることになります。
雰囲気の良い神社です。
↓富士山東口本宮冨士浅間神社HP
https://higashiguchi-fujisengenjinja.or.jp/
本殿にお参りをして社務所に向かいます。
右側の狛犬が印象的でした。
こちらを見ている狛犬とは別に、登っている子供がいます。
富士山を登っているところを模しているのでしょうか。
微笑ましい狛犬だったので、撮影してしまいました。
御朱印は通常のこちら冨士浅間神社に加え、須走ルート序盤にお参りした古御嶽神社の分もこちらで拝受することができました。
また、小富士に登頂していると、そちらの御朱印も拝受できるそうです。
自分は小富士には登っていないので、いただくことはできず。。
時間があったから寄ってくるのもよかったかもしれません。
ちなみに、小富士には祠等の建物はないみたいです。
予約が取れて、急に登れることになった富士山ですが、天候にも恵まれとても満足のいく2日間でした。
今回が自分にとって初の登頂ですが、他のルートやお鉢参り、剣が峰登頂等、できていないことも多いので、またそのうち御利益をいただきに登ってみようかと思います。
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