長野県 八ヶ岳 西岳(2,398m) 編笠山(2,524m) 八ヶ岳デビュー 2021年10月

ついに八ヶ岳デビューです。

まずは初心者向けの最南端 編笠山を目的地としました。

富士見高原ゴルフコースの駐車場が登山者用の駐車場にもなっています。

クラブハウスのすぐ手前左側の駐車場入り口に『登山者用』と

書いてありますのでわかると思います。

駐車場ですでに1,000mを越えていました。

後ろを見ると南アルプスの山々が見えます。

駐車場のタフト
後ろに見える景色


登山開始 8:00

この日のルートは西岳経由で編笠山へ登り、直接下りてくる周回コースです。

早速、ゴルフ場の道を登っていきます。

駐車場からも西岳が見えているので、その方向へ道路を登っていくと、

車用のゲートがあり、越えると登山道になります。

ゴルフ場の道
登山者用の道


なだらかな樹林帯を登っていきます。

この辺りはハイキングコースみたいです。

登山道入り口


林道にぶつかると林道に沿って歩くよう書いてあります。

Suuntoのナビではここが直進になっていますが、

ロープが貼ってあり行けないような感じです。

でも先に続く道はあります。

看板通りに林道沿いに進むことにします。

林道分岐


林道をしばらく進むと、沢にぶつかります。

ここがわかりにくかったです。。。

沢手前の右手側、木にピンクの印があるのですが、

それが沢を進むように見えるのです。

沢を少し登ってみても、、、続くピンクの印はなし、

対岸を見ながら歩いていても、、、印なし、

一回戻ってロープの先を行こうかとも考えましたが、、

やはり明らかに行ってはいけない感じです。

林道
林道の沢


最悪戻ればいいかということで、林道を進んでいくことにしました。

すると、ありました。登山道分岐です。

正解には看板があるので、ピンクの印に惑わされず直進するとよいです。

登山道分岐


次の林道分岐は、すぐ右に次の道標が見えるので、わかりやすいです。

林道分岐
分岐右手方向


五叉路分岐通過 スタートから1.7km 8:25

ここから西岳方面へ進み周回コースに入ります。

五叉路


途中『きっかけ沢』への看板がありますが、

そちらではなく、前の方に見える道標が正解です。

ここでは迷いませんでした。

分岐


不動清水通過 スタートから2.1km 8:30

神聖な湧き水でしょうか、『不動清水』へ到着です。

お祈りして、湧き水をいただきました。

調べてみると、『湧き水の名所』ということみたいです。(富士見町HPより)

西岳方面分岐
不動清水の看板
不動清水全体
湧き水


不動清水の後ろへ登山道が続いて行きます。

この地点から西岳へ向けて林道を3度超える、と本で読みました。

目印として考えながら登っていきます。

この辺りから勾配がきつくなってきます。

不動清水後ろの登山道
登山道の様子


樹林帯の中、林道を3つ超えるまで、黙々と登り続けていきます。

序盤で体力を使い果たさないように、ゆっくりペースで、

でも止まらないように歩き続けていきます。

1つ目の林道との交差地点
2つ目の林道との交差地点
3つ目の林道との交差地点


3つ目の林道通過 スタートから3km 8:50

エネルギー補給としておにぎり休憩します。

地図を見てみると距離的に中間地点くらいです。

標高で見るとまだ1/3くらいです。。。

勾配は更にきつくなっていくということですね。。

休憩がてら紅葉を撮影してみましたが、

色合いを調整することが難しかったです。

紅葉自体もあともう少し後かなという感じです。

林道の木々
紅葉


予想通り勾配は急になり、岩がゴロゴロし始め、

登山道が狭くなっていきます。

岩の混じった道
急坂
小広場の道標
細くなってきた道


山頂に近づくとひらけるという情報もあったので、

少しひらけて編笠山が見えたときにもうすぐかなと思いましたが、

残念ながらこの地点のあとはまた樹林帯でした。。

登山道から見える編笠山


いよいよひらけるところまで登ってきました。

編笠山もはっきり見えて元気が出てきます。

ひらける手前
ひらけたところからの編笠山


さらに登っていくと、後ろの眺望もひらけてきます。

南アルプスは圧巻です。

一方で、後ろを見ると傾斜がきつく高度感が出てきてゾクッとします。。。

足場は小さい岩がゴロゴロしていて滑るので、

注意しながら、後ろを見ずに、登っていきます。

ガレた登り
後ろ眺望①
後ろの眺望②
低い木々のあるガレ場


西岳山頂到着 スタートから5.2km 10:20

西岳に到着しました。

大きな岩がゴロゴロしている山頂です。

編笠山側は切れ落ちていて、近づくと高度感があります。

山頂はなだらかなので、恐怖感なく写真撮影できました。

少しずつ慣れてきているのかもしれません。

編笠山までもうひと登りあるので、

ここでもおにぎり休憩していきます。

西岳からの景色は富士山より南アルプスの山並みの方がきれいです。

北アルプス方向は岩と木々で眺望なしです。

そして権現岳方向については、、岩肌の尖った山々を目の前にして、

今後登れるときは来るのか、、という思いです。

少しずつ挑戦してみたいとは思いますが、今は恐怖ですね。。

しかし、編笠山まではどこを通っていくのでしょう?

雪で覆われている沢を渡るのか、奥の尾根を通るのか、

少し不安を覚えます。

西岳山頂
編笠山
富士山方面
ギボシ / 権現岳と編笠山
南アルプス方面
北アルプス方面


西岳からはギボシ方向へ下りていきます。

すぐ樹林帯に入ってしまいます。

西岳からの登山道


この辺りから登山道に雪が積もっていて不安がよぎります。

雪用の装備は持ってきていないので、

進めなくなったら戻らなければなりません。

時間を考えて編笠山までの尾根道は少しペースを上げます。

雪の残る登山道
途中から見えるギボシ


雪はだんだん増えていく印象です。

標高と日当たり(編笠山の北側)が影響してそうです。

西岳に登っていく道にはほとんどありませんでしたから。

雪の残るトラバース


沢を渡ります。

西岳から眺めていた時、不安を覚えた編笠山へのルート、

実際は沢の中腹で、トラバースしていく感じです。

見えていた通り雪に覆われていますが、

地面も少し見えますので一安心です。

滑らないように歩きつつ、

ロープがあるので、掴みながら渡っていきます。

沢と編笠山


沢を越えると更に雪が増えます。

勾配がほとんどないので特に問題なく進めますが、

それでもツルツルします。

雪山の危険さを痛感しました。

地面が露出しているところがあるので、

そこを踏むようしながら安全に進んでいきます。

沢の後の雪道


青年小屋到着 スタートから7.1km 11:10

青年小屋に到着です。

鞍部の平坦な部分に小屋が立っていて、

手前側にテント場があります。

丹沢にはテント場がないので、初めて見ました。

いずれテン泊にも挑戦したいなとは思っていますが、まだ先になりそうです。

青年小屋


この広場には権現岳への分岐、観音平へ下りる分岐があります。

ここでは休憩せず編笠山へ向かいます。

三叉路の道標
編笠山へ向かう道の道標


編笠山への道を進むと大きな岩がゴロゴロしているところに着きました。

ここを登っていくようです。

ところどころ矢印が書いてありますが、

大きな岩だったりして、そこを通るのか?と感じるくらいです。

多少浮き岩がありますが、近くを注意して通るのだろうと理解しました。

傾斜は緩いので、落石になる心配は少ないと思います。

大きな岩の集まる道


岩場を登る様子を動画に撮ってみました。

岩の登り


岩場を登り切ったところからの後ろの眺望がすばらしいです。

ギボシと権現岳をバックに青年小屋が佇む様子は山の雄大さを感じさせます。

青年小屋と権現岳


景色を堪能して樹林帯の岩場を進んでいきます。

雪のある登りで、地面はほぼ凍っている状態です。

通り道には露出している岩がどんどん少なくなっていきます。

手を使いながら登らないと危なかったです。

登山靴では正直厳しかったですが、あと少しなので行ってしまいます。

手か足か必ずどこかが雪でないところをグリップしている状態になるよう、

相当気を使いながらルートファインディングを心掛けました。

滑ってしまうことが何度かありましたが、持ちこたえることができました。

岩場以降の登山道
雪が最も多かった通り


編笠山山頂到着 スタートから7.6km 11:40

無事編笠山へ到着することができました。

360°眺望でどこを見ても山がある景色は初めてです。

特に印象的だったのが八ヶ岳(北側)の眺望です。

赤岳』や『阿弥陀岳』まで確認でき、

権現岳より険しく見える様子にチャレンジ精神をくすぐられました。

ですが、なんせ高所恐怖症なので、、、登れる山は見極めていきます。

八ヶ岳へ実際に来て最高峰赤岳を見ることができたのは大きな収穫です。

まだ恐怖心の方が強いことがわかりました。

編笠山ではたんぱく質休憩を取ります。

ここから下りなので、エネルギーよりたんぱく質の方がよさそうかな、と。

山頂の道標
編笠山山頂
富士山方面
南アルプス方面
中央アルプス方面
北アルプス方面と西岳
奥に見える赤岳


不動清水方向への下りは西岳方向へ進んでいった左側にあります。

下りも最初は大きな岩場になっています。

登りと同様矢印付近を通る感じで下りていきます。

何度か浮石を踏みましたが、一歩一歩確かめながら進んだので、

危険な状態にはなりませんでした。

ひらけていて結構怖いかと思っていましたが、

下っているときは特に恐怖感はありませんでした。

下り道①
下り道②


岩場を終えて振り返ってみると、もう山頂は見えません。

こう見ると結構急ですね。

頂上方面


周りの山々の景色を見納めて、樹林帯に入っていきます。

樹林帯入口
樹林帯に入った後の登山道


樹林帯に入ると、標高を表す看板が出てきます。

道迷いしていないことがわかるので重宝するのですが、

個人的には、まだこれしか進んでいないのか、、と感じてしまいます。

登山道の標識(2,300m)
登山道の標識(2,000m)


標高2,000mまで下りてくると歩きやすい道になります。

ここからは紅葉を探しながら、のんびり歩いて行きます。

下りのルートは南側だからか、雪は全くありません。

なだらかな登山道
登山道の標識(1,800m)


途中、『石小屋』というところがありました。

大きな岩の下の空間を使って雨風を凌いでいたようです。

お祈りだけして先へ進みます。

石小屋
小屋の中


林道を横断します。

下り道にはいくつ林道があるのかは確認していませんでした。。。

林道交差点


進んでいくと川沿いの道に出ます。

この道もわかりにくいです。

先に進む道がどんどん薄くなっていき獣道のようになってきます。

ナビはそのまま進むように出てきますが、

明らかに登山道ではないのです。

沢の下の方に工事現場が見えたので、沢へ下りてみました。

ナビルートは沢沿いを下っていたので歩いて行くと、

工事の方に『先は通れない、上から渡って』と注意されました。

川沿いの道
下流側工事現場


言われた通り沢を登っていくと、ロープで囲われた道がありました。

ここが登山道のようです。

沢沿いの道から下りるところが全く分かりませんでした。

正しいルート
対岸の入り口
着た道を振り返って


この沢を渡るところから上流側の紅葉がきれいでした。

今まで歩いてきたルートの中でここが一番きれいです。

写真ではいまいち表現しきれません。。

紅葉と青空


沢を渡り下っていくと不動清水への分岐が出てきます。

五叉路まではもう少しかと思います。

不動清水分岐


五叉路通過 スタートから11.9km 13:20

五叉路まで戻ってきました。

あとは来た時に迷った林道を通って駐車場まで戻ります。

八ヶ岳デビューを無事終えることができそうです。

五叉路


駐車場到着 13:35

★山行の内容
  総歩行距離:13.14km
  合計時間:5時間39分(小休憩3回)
  累積上昇:1,333m
  累積下降:1,314m
  消費カロリー:2,888kcal      ※SUUNTO SPARTAN SPORT WRIST HR調べ

★感想
  登山ルートとしては危険個所はない
  11月上旬で雪が積もり凍っているので雪道装備も持っていた方が良い
  西岳までの登りは距離が長く、山頂付近は勾配がきつい
  編笠山前後の岩場は浮石に注意しながら一歩一歩確認するとよい
  八ヶ岳の中で初級扱いであることはうなずける
  ひらけてきたところでは恐怖感があったが慣れるレベル
  別の初級コースを試さないと中級には行けない(高度感の観点)

★高所恐怖症おじさん的採点 ※5段階
  技術:3  危険を感じる部分はないが、雪により難易度が上がった
  体力:4  距離はそれほどでもないが、山頂付近の勾配で体力を使う
高所による恐怖:3  登りのひらけたところと西岳山頂は少し恐怖感あり

★今日の忘れ物
  チェーンか軽アイゼン

コメント