今回天城山を選んだのは、雪のリスクが少ない海に近い山として伊豆を探し、
その中で天城山では馬酔木(あせび)がちょうど咲いている時期ということだったからです。
日本百名山3座目です。 ※もう一つは2020年でまだ書けていません。
朝、道の駅伊東マリンタウンから山道を登り続け、
天城高原ゴルフ場にある登山者用駐車場へ停めます。
ゴルフ場の入り口看板は通り過ぎて、クラブハウスの手前くらい左手側にあります。

登山口スタート 8:00
準備運動をしてスタートです。
ゴルフ場への道路に早速馬酔木が咲いていました。

道路を横切り登山道に入っていきます。
看板で一通りの道を確認しておきました。

最初はなだらかな登りです。
四辻の分岐まではずっとこのような道が続きます。


途中、豆桜が咲いていました。
登山道にピンク色の花びらが映えます。

所々に周りの木とは明らかに雰囲気の違う木がありました。
茶色いツルツルした木には『姫沙羅(ヒメシャラ)』と看板が付いていました、
白い木には看板を見つけられず、なんという木か判明できませんでした。。


四辻を万二郎岳方面へ進み、引き続きなだらかに登っていくと、
一部トラバースして谷を通ります。
ガレ場のためか足元注意と書いてありましたが、危険というほどではありません。
浮石が多いので、石の上を通る際には、それを気を付けた方がよいです。


万二郎岳手前600mくらいは急な登りになります。
つづら折りに登りつつ、たまに急に登っていく感じです。

万二郎岳 登頂 スタートから2.7km 9:00
特に休憩はせず、写真だけ撮って先へ進みます。

展望は、西方面、万三郎岳の方面の縦走路が見渡せます。
全体のルートでここの景色が一番きれいでした。


万二郎岳から万三郎岳へは間に一山挟んで二つ目のピークです。
万二郎岳からすぐに急坂を下っていきます。
岩交じりの道となっており、手で支得る必要がある下り道です。

コル部ではきれいに馬酔木が咲いていました。
たまに馬酔木が咲いているのですが、点々とといった感じです。

一つ目のピークに登るところには、雪が残っていました。
この辺の道はぬかるんでいます。
伊豆高原は降水量が多い地域ということですので、最近降ったのでしょう。
冬の雪がまだ残っている地域とはどうにも思えません。

先の方に梯子が見えました。
険しい道かなと思いましたが、特に危険はありませんでした。

途中馬の背と書いてある場所がありました。
よく言うやせ尾根になっていることはなく、馬酔木やゴルフ場の展望がきれいでした。


一つ目のピークのところは長く平坦になっている部分があると地図からわかるのですが、
そこに馬酔木のトンネルの看板がありました。
ここを目的にこの日登ってきたのです。
看板に書かれている『あせびとは?』
馬が食べると酔ったように苦しむことから馬酔木と書くのだそうです。
きっと、トンネルと言うからには沢山咲いてるのだろうとワクワクしてました。
入口から見えるのは上の方に一株、奥の方に一株といったところです。

トンネルのように見えるところは、、、あまり馬酔木が咲いていません。。

さらに奥の方も、、、群生はしているものの咲いているものと咲いていないものがあります。
満開のタイミングは逃していたということなのでしょう。
残念ですが、きれいに咲いている馬酔木はあるので、写真に残しておきます。

馬酔木のトンネルを過ぎると、急な下りがあります。
この下りも大きな岩が交じり、手を使いながら支えつつ下りないと危なかったです。

コル部に『石楠立(はなだて)』という場所があります。

この付近で馬酔木がたくさんきれいに咲いていました。


石楠花(しゃくなげ)の看板があります。
石楠花の説明が載っています。
天城連山の岩場に分布する常緑の低木とのことです。
初めは道沿いの木に咲くのかと思いましたが、常緑の低木となると看板の裏の木でした。
馬酔木、石楠花と開化の季節が少しずつずれているので、
1度で全部を楽しむことはできないのですね。
※帰ってきて石楠花を変換して気づきました。
石楠立(はなだて)はしゃくなげの咲く鞍部ということなのでしょうか。


万三郎岳登頂 スタートから5km 10:15
石楠立から登り返して、途中平坦なところがあり、最後の登りをを経て万三郎岳に到着です。
展望はありませんでした。
木の枝の間から富士山が少し見えました。
行動食を食べて、先へ進みます。


ナビの登録では、この先八丁池まで行って戻る想定でしたが、
この時点で5km、ここから八丁池まで8kmでは、道の駅天城高原の到着が暗くなると思い、
11時まで進んで、そこから戻ろうと考えました。


まず少し下っていって、小岳に向けて登り返します。

小岳からなだらかに下ってきて、左に折れると急な下りになります。
1ヶ所ロープが張ってある岩場がありますが、ここが今回のルートでの一番の難所に思えました。
写真は下ってから振り返って撮影したものです。

この部分の下りは急です。
つづら折りに下っていきます。
道はわかりにくくなっています。おそらく下る道が人によって違い道ができているようです。

戸塚峠到着 スタートから7.2km 11:00
なだらかになって少し進むと、戸塚峠に到着します。
途中道がわかりにくくなっており、谷側にも行けそうなに見えます。
尾根を見つけて通るよう気を付けた方がいいと感じました。
予定の11時、かつ下ってきた急坂をまた登らないといけないので、
ここで折り返して帰路につきます。

折り返した登り道を記録しておきました。



小岳を越えて、下っていた道にひらけているところがあることに気づきました。
ここにも馬酔木がきれいに咲いていたので、
山と合わせて何枚か写真を撮ってきました。


万三郎岳と下りルートの分岐まで戻ってきて、下りルートを進みます。
海の方向の展望がひらけるところがありました。

この下りは違う意味でつらい道でした。
木の階段になっているのですが、支えている土が流れ、木の部分がむき出しの上グラグラです。
木の上をトントンと下りることができず、木をまたぐ形で下りていくので、
疲れている足には相当堪えました。約1km続きます。


直角に折れてトラバースになるのでこれで終わりかと思いましたが、
トラバースしながら急な下りも少し出てきます。



木の階段の様子を写真に残しました。
最初の下り道も同様の状態でした。
降水量の多い地域で、手入れがなかなか届かないということなのかと思います。

トラバースの道も斜面が急な所に作っているため、道幅が狭く、また大きな石がゴロゴロしています。
尾根と谷を繰り返すように進んでいきますが、特に谷の部分は浮石のある狭い道なので、
一歩一歩滑らないことを確認しながら進む必要があります。
四辻から万二郎岳へ登った道と比べると、木の階段の状態といい、トラバースの狭さや岩といい、
圧倒的にこのルートの方が難しいと感じました。
高度感もこのルートの方が高いです。



石柱101地点看板通過 スタートから12.8km 13:15
ここまでくると、残りはなだらかな道になります。
トラバースの道幅も広くなっています。


四辻の分岐まで戻ってきました。
あとは登山口に戻る緩やかな道なので、そのまま通過していき、無事駐車場まで戻ってこれました。

駐車場到着 13:45
★山行の内容
総歩行距離:14.05km
合計時間:5時間46分(昼食休憩なし)
累積上昇:1,053m
累積下降:1,044m
消費カロリー:2,572kcal ※SUUNTO SPARTAN SPORT WRIST HR調べ
★感想
百名山としてはマニアックな方なのかもしれない(登山客は多くない)
日本百名山の看板があるかと思ったが、見つけることはできなかった
最高峰の万三郎岳山頂にもなし
登りの登山道は花もきれいで、道も整備されており、とても爽快
一方で周回の下り道にしたルートは整備が行き届いておらず注意しておく必要あり
登山口駐車場に戻る場合は、万三郎岳をピストンするのもあり
車でなければ縦走ルートがよさそう
★高所恐怖症おじさん的採点 ※5段階
技術:2 下りが急となるルートのため要注意、トラバースの岩場に注意
体力:3 下りの負担が大きく膝には過酷だった(歳もあり・・)
高所による恐怖:2 トラバース部に狭い場所や不安定な岩場あり高度感を感じるところがあった
★今日の忘れ物
ごみ用の小さいビニール:車に置き忘れたためズボンのポケットで対応

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