神奈川 鎌倉アルプス 大平山(159m) 道なき沢の道 2022年1月

新年最初のトレッキングは遠出する時間もなく、

近場の鎌倉アルプスへ行くことにしました。

いざ建長寺あたりの駐車場を目指して行ったのですが、

北鎌倉駅手前から全く車が動かず。。

30分くらい待っていたところで方針変更し、

逗子側から行ってみることに。

長い時間停めるので少し離れた駐車場を探します。

最終的に鎌倉霊園の近くにある駐車場を見つけることができました。

横横道路朝比奈ICの交差点を鎌倉方面に進んできましたが、

そちらの道はほとんど渋滞していませんでした。

本来は建長寺から天園コースを通って名越切通へ抜けるルートの予定でしたが、

駐車場がその間となったため、

天園コースの方を少し迂回しながらのルートを取ることにしました。

これがなかなか苦しい山行になることになります。。

駐車場のタフト


登山開始 10:40

9:30スタートの予定でしたが、10:30も過ぎてしまいました。

鎌倉アルプスはいくつかルートがあるので、

建長寺までは明るいうちにつけるようマネージしていきます。

まずは鎌倉霊園の方へ戻る方向へ道路を進みます。

駐車場から道路沿いの道


そのご斜め左に折れる道を進みます。

斜めに曲がる地点


道なりに行くと鳥居が見えてきます。

山へ向かう道


明王院というお寺のようです。

スタートが遅かったので先へ進むことにします。

鳥居はくぐらず右へ曲がります。

明王院


右に折れてからすぐに左の細い道に入っていきます。

ここはわかりにくいです。

山への曲がり角


細い道に入ると道なりに山の方へ向かっていきます。

曲がった後の道
登山口手前


進んでいくと左側に山に入っていく道が出てきます。

ここが登山口のようです。

道標、看板はありません。。

天園コースではないのでマニアック登山口ということでしょうか。

登山口


登山道に入ると滑りそうな石にロープが張ってあります。

マニアックコースであっても整備はされていてとても助かります。

登山道序盤のロープ


最初から急な山道を登っていく感じです。

急な登り


山自体は低いのですぐに尾根に出ます。

尾根は笹が生い茂り道が狭いです。

尾根道


途中高台になったところに鳥居がありました。

祠のようでしたので、挨拶を済ませ登山に戻ります。

※この高台の先には道がありません。


トラバースの途中に崩落しているところがあります。

2019年の台風の被害で鎌倉アルプスは通行止めになっていたので、

この崩落も台風の影響の一部かなと思われます。

今でもまだ通行止めのルートがあるようです。

修復作業相当大変ですよね。こうやって登山できることに感謝です。

どうもありがとうございます。

トラバースの崩落地


更に進むと柵のある道になります。

この辺りからは歩きやすい道です。

柵のあるトラバース


天園ハイキングコース合流点通過 スタートから1.3km 11:20

メインコースに合流しました。

道の作りが全然違います。

ここまで誰ともすれ違いませんでしたが、

ここからは歩いている方も多くなります。

ハイキングコース合流地点


天園コースは右手(建長寺方面)に進みます。

建長寺方面の道
天園ルートの序盤


この土地は歴史を守るための大事な土地のようです。

ここに限らず登山で汚さないようにしないといけないですね。

歴史を守ろうと呼びかける看板
沢へ下る分岐の手前


天園コースだけでは距離が短いので、

遠回りして沢近くを通る道をルートに入れましたが、

分岐から進んでいくと雰囲気はガラリと変わり、

湿った道、細い道になっていきます。

この後は後悔にも似た気持ちを覚えることになります。。。

沢へ下る序盤
沢へ下るトラバース


沢へ向かう道も小さな川沿いに下りていきます。

途中小さい川を渡る橋がありますが、、細い木一本です。

苔は生えているわ、濡れているわで、

平均台を横向いて渡るような姿勢で渡りました。

落ちてもケガしないような高さではありますが、

落ちないに越したことはありません。

細い橋
対岸のトラバース


沢に到着です。

目の前に道が見えますが、進む道は沢を登る方向(逆)です。

沢の合流地点


沢を登る方向は、、、道がありません

まさに沢を登るルートになっていると解釈して登っていきます。

沢の道①


ときに中腹に登って進むところもありますが、

沢から登るところは判れど、中腹の道もわかりにくいです。

中腹の道


沢を渡って登るところにはロープを頼るところもあります。

沢沿いは道がわかりにくいことが通説ですが、

目印もないので、更にわかりにくくなっています。

厳しくなったら戻ることも視野に入れているものの、

また細い道を登り返すのも気分的には重く、

できる限り沢を登っていくつもりで進みます。

沢を渡る箇所


中腹の道はあまり長くなく、大半が沢を通る道です。

倒木を越えていくところも何箇所かありました。

途中二人組の登山者さんとすれ違ったのですが、

その方曰く、この先さらに厳しくなるとのこと。。。

それでも道はあるはずなので、訓練と思って進んでいきます。

沢自体は浅く、狭いので特に危険は感じませんが、

進めなくなったときに戻る判断をすることが進むにつれて厳しくなるので、

気持ちは焦るばかりです。。。

沢の道②(倒木)
沢の道③
左手側中腹の道
沢の道④


沢から水がなくなり、登りがきつくなります。

そのまま谷を登っていくのかと思いますが、

どんどん道らしいものがなくなっていきます。

沢の終点


ついに先へ進む道がわからなくなりました。

上の方には登山道と思われる道があるのが見えます。

でも、そこへ行く道がわかりません。

谷の斜面を上の登山道に向けて行くしかないと思い、

やわらかい土の斜面を登っていきます。

急斜面でこれは登る道ではないと思い周りを見回してみると、

やっと見つけました。人が通った跡があります。

焦って写真を撮ったため、カメラ部分に指紋が付いていても気付かずに、

しかも撮ったあとの確認もできなかったのが写真から見てもわかります。

最後の登り道


やっと天園コースに出ることができました。

ここは『天園休憩所』というらしいです。

休憩所といってもベンチや広場が無いようなので、

もう少し休憩できるような場所まで進むことにします。

天園コース合流点


休憩所の分岐を左に進み道なりに行くと、

雪が溶けていない道を通り過ぎました。

が、この道は間違えており、ルートが外れたと警告が出ました。

間違えて進んだ道


天園休憩所に向かって戻っていくと分岐がありました。

この分岐を曲がるのが正解だったようです。

※写真は天園休憩所から進んできた方向で撮影したものです。

 まっすぐ行くと雪が残る道で、左に曲がるのが正解です。

間違えた分岐


天園到着 スタートから4.2km 12:20

天園』という看板のある広場に到着です。

ここでお昼を取ることにします。

※振り返ってみると、沢へ下る分岐から天園コースに戻るまでは、

 大体1.7kmくらいで、沢沿いは1.2kmくらいでした。

天園の看板
天園からの眺望
天園の広場


お昼はこの日もカップ麺です。

今回のコンビニカップ麺はセブンイレブンのきつねうどんです。

登山のカップ麺はどうしてこんなにおいしいのか、

なぜかいつもわかりませんが、やっぱりおいしいです。

あとはサラダチキンを食べて休憩を終えます。

ゆっくり食事を取る山行よりも、

食事時間を短くして、距離を長くとることが最近のルート選定です。

昼食


きつねうどん自体は、どん兵衛に近い感じですが、

お揚げもジューシーで出汁がとてもおいしかったです。

最近のカップ麺の汁は飲んでも大丈夫なのでしょうか?

一時期カップ麺の汁は体に良くないと噂があり、

全部飲み干すことは全くなかったのですが、

近頃は普通に料理に使うものも粉末が多くなってますし、

全部飲んでも問題ないよう食品添加物が少なくなっている気もします。

飲み干してよいかはもう少し調べてみようかと思います。

きつねうどん


天園コースを建長寺方面へ向かい進みます。

天園からの進行方向


進むと大きな注意看板があります。

瑞泉寺方面(左)はまだ通れないようです。

注意看板


その先には大きな広場があります。

眺望は少しありますが、それほどひらけているわけではありません。

大平山手前の広場


広場を進むと変わった風景が出てきます。

岩場ではない大きな岩の塊といった登りです。

大平山頂上への岩場


岩を登り切ると、小さな『大平山』の看板があります。

鎌倉アルプスの有名なピークはここのようです。

ここから横浜方面の眺望があります。

目の前は『鎌倉パブリックゴルフ場』です。

大平山山頂
大平山からの眺望


大平山から始めは少し下ります。

大平山からの下り


天園コースにはところどころ道標があります。

感覚としては通り道にあるようです。

分岐に道標がないところもあるので、

分岐に来たら間違えないように確認した方が良いと思います。

天園コースの道標


谷に橋が架かっているところもありますが、

基本的に歩きやすい道です。ハイキングコースですからね。

すれ違った方の中には普段着の方もいたので、

鎌倉に来たついでに少し歩いてみよう、というコースなのかもしれません。

その場合は天園コースから外れないようにした方がよさそうです。

道を逸れると途端に険しくなるところがありますので。

谷にかかる橋


一部細い道があります。

すれ違いには気を使います。(コロナリスク)

譲りながら安全距離を取って進みます。

天園コースの細い道


大平山以降大きな岩を通るところが多いように思えます。

この辺りも切通の一つなのかもしれません。

岩のくぼんだ道


トラバースの狭い谷には安全な足場と柵があります。

谷の崩落地にある柵


十字路が出てきました。

道標には建長寺まで0.7kmと書いてあります。

十字路


進んでいくと右手に高台があり、休んでいる方がいたので登ってみました。

岩に掘られたお地蔵さまがいたので挨拶します。

岩場の高台にあるお地蔵さま


先へ進むと二手に分かれる道に当たります。

右側は勾配が急で、左側はなだらかな巻き道のようです。

ピークが気になるので、右側を登ります。

ピークと巻き道の分岐


登り切ると広場になっています。

建長寺の上の丘のようです。

天園コースの終点です。

すっきりとした眺望ではありませんでしたが、

富士山の方角や、相模湾の方角とひらけていて気分がよいです。

建長寺上のピーク
ピークからの眺望(相模湾方面)
富士山
相模湾方面
階段を下りながら見える景色


丘からは階段を下っていきます。

ここから建長寺の境内だそうです。

下る階段


下りる階段からは建長寺の全貌が見えました。

建長寺全貌


建長寺到着 スタートから6.7km 13:45

↓建長寺HP
https://www.kenchoji.com/

建長寺は拝観料が必要です。(大人 500円)

登山から下ってきたときは一番上にある『半増坊』で支払います。

半増坊では御朱印も拝受できるので、併せてお願いしました。

ここまでくれば遭難の心配はないので、

ゆっくり景色を眺めたり、野鳥を観察したりしながら駐車場へ帰ります。

建長寺の入り口でも御朱印を拝受することができます。

こちらでは御朱印帳を買うと特別な6種類の御朱印もいただけるようです。

今の御朱印帳がいっぱいになったら次はここの御朱印帳を候補にします。


建長寺を出てからは、鶴岡八幡宮の周りに沿うように帰っていくのですが、

駐車場の値段を見て驚きました。

1月初旬ということもあって、初詣のお客さんを狙ってか、

多くの駐車場が上限無制限の設定です。

写真のタイムズは機械なので休日上限2,000円があるかもしれませんが、

人がいるところは同じ値段構成で上限なしと書いてありました。

自分が停めたところが上限なしだったらどうしようと焦ります。。

5時間停めたら、、、5,000円ですから。

この時間になっても車は渋滞人も大量です。

朝車が全然動かなかったのも頷けます。

ちなみに、少しだけ駅に向かう商店街へ入ったのですが、

完全に人ごみ状態で密集していたので、すぐに大通りへ出ました。

そして、鶴岡八幡宮を越えて鎌倉霊園の方へ進んでいくと、

駐車場の値段が少しずつ下がっていきます。

さらに離れたところでは、休日上限1,000円です。

自分が停めたところと同じ値段構成になりました。

※結果的に、自分の駐車料金も1,000円で済みました。

 ハイキングメインなら鶴岡八幡宮から離れたところをお勧めします。


駐車場到着 14:05

★山行の内容
  総歩行距離:11.50km
  合計時間:4時間24分(天園で昼食休憩)
  累積上昇:344m
  累積下降:341m
  消費カロリー:1,495kcal      ※SUUNTO SPARTAN SPORT WRIST HR調べ

★感想
  天園コースはまさにハイキングコースで危険はない
  沢の道はルートとしてあるもののお勧めしない
  ルートファインディングの鍛錬になるかもしれないが神経すり減らす
  登山口もマニアックなところを選ぶと標識すらない
  低山とはいえ、メインルートから外れるとレベルが急変することを実感
  全体的には野鳥の声を聞きながら心地よく歩くことができる
  眺望は高い山ほどではないがひらけているところは綺麗
  ハイキング客が多いからか結構ゴミが落ちていた(拾っておいた)

★高所恐怖症おじさん的採点 ※5段階
  技術:4  沢へ逸れた道の部分だけ、それ以外は1レベル
  体力:1  低山アルプスのアップダウンだが厳しくはない
高所による恐怖:1  崩落地はあったが恐怖を感じるほどではなく、他は全く安全

★今日の忘れ物
  特になし


《番外編》

野鳥観察の結果です。

今回は結構見つけることができ、写真にも収めることができました。

一般的にその辺でも見る野鳥がほとんどでしたが、

最後の方でかなり至近距離の薮にいた『アオジ』は初めてです。

いろいろ調べてみてアオジにたどり着きました。

登山道に入ったところでウグイスの鳴き声(今は地鳴き)が聞こえ、

薮に飛んでいく姿を見かけたのですが、

残念ながら写真に収めることができなかったのが心残りです。。

最近は静かな山の中で鳥を探すのも趣味の一つとなっています。

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