久しぶりに奥多摩にやってきました。
年末からの大雪が重なり、丹沢の山も雪を被っている状況で、
雪山登山を避けていたため、奥多摩まで来ることは控えていました。
コロナの感染者数が増えていたこともありますが。。
3月に入り暖かくなってきて、街に近い方ならいけるかと思い、
まずは奥多摩日の出山に登ることにしました。
念のためチェーンスパイクは携帯していきます。
スタートはつるつる温泉の辺りからです。
ここから御岳山への縦走もできるようです。
地図で駐車場を探していたところ、つるつる温泉近くに見つけたため、
目的地にして来てみたのですが、『登山者駐車お断り』の文字が。。。
1回目として知らなかったことと、タイムマネージの観点から、
駅まで戻ってバスに乗るのは厳しく、今後は気を付けます、という心持で、
停めさせていただくことにします。。
夕方は混む時間になると思うので、できるだけ早く帰ってきます。
登山開始 8:30
少し後ろめたい気持ちを抱えながら、、、登山開始です。
コースとしてはハイキングコースなので難しくはないと思っています。
久しぶりの奥多摩ということで慣らし登山のつもりです。
駐車場は登山口に逸れる道から少し登ったところです。
駐車場から少し下って、分岐から登山口に向かいます。
右に曲がります。
曲がった後は舗装された道路を登っていきます。
ふと『登る』と『上る』の違いが気になりました。
今までのぼるときは『登る』、くだるときは『下る』と表現してきています。
ですが、下に対比するのは『上』であり、
山をのぼるくだるはどちらなのかと。。。
調べてみた結果としては(ネットなので正確かどうかは不明)、
(山のような)高いところへ向かうときには『登る』、
(坂のような)少しの高さであれば『上る』という解釈ができそうです。
『下る』の方は山も坂もこの漢字のような印象です。
『降る(くだる)』でも間違いではないようです。
結論として、自分は『山を登る』、『山を下る』で表現していこうと思います。
舗装された道路から逸れる形で尾根に登っていくところが出てきます。
ここが登山口(ハイキングコース入口)のようです。
熊野神社の分社でしょうか。
通ってくる道に『熊野神社』を見つけることができなかったので、
こちらで今回の登山の無事を祈ってお参りしていきます。
登山道に入ると最初はトラバースしながら登っていきます。
木の階段で整備されているところがあります。
道標が出てきました。
ハイキングコースだけあってきれいな道標ですね。
樹林帯を抜けてひらけそうになってきます。
ひらける手前には社があります。
『顎掛岩』といって、『日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が
この岩に顎をかけて関東平野を見渡した』と書かれています。
この岩から直接眺望はありませんでしたが、
伐採してひらけさせようとしているのは、
日本武尊への敬意なのかもしれません。(個人的解釈)
社からは少し平坦な尾根道を進んでいきます。
少し先からは左手方向に麻生山らしきものが見えます。
帰りはあちらから下る予定です。
その先にはやせ尾根があります。
危険な感じはありません。周りには木があるので助かります。。
樹林帯といっても伐採されているところがあり、
いい天気も相まって気持ちよく登っていけます。
山の大通りのような道に出ると道標があります。
日の出山山頂を目指します。
林道のような広い道を登っていきます。
この辺りから道標が良く出てきます。
巻き道や、他のルートへの分岐が多いようです。
山頂へ向かう道が階段を登っていくルートになっています。
短い階段を上る(これが上るですね)と、
『くろも岩』への分岐が出てきます。
右へ10mとのことなのですぐそこですね。
くろも岩のいわれについては、わかりませんでした。。
岩の近くに来てみると、周りにティッシュが散乱していました。
心無い人が散らかしていったようです。
なんのティッシュなのかわからず気持ち悪いですが、、、
登山のエチケットとして片付けていきます。
片付けた後写真を撮ってみると、どことなく荘厳な感じを受けます。
何となくです。。
それでもこの大きな岩が、こんな高いところに一つだけあるのは、
自然の力を感じますね。
片づけをして10m戻り、山頂に向かいます。
『くろも岩見晴台』というところがあり、
これから向かう麻生山がきれいに見えます。
街の眺望というより、山の眺望です。
山頂の近くまではあと少しと感じます。
山頂を通らず御岳山へ向かう巻き道の分岐です。
分岐を過ぎると、階段と坂に分かれた道になります。
坂の方登っていきましたが、この坂は結構急です。
同じような道が2回出てきます。
横向きの省エネ方法で登っていかないときついくらいの登りです。
急坂を登ると建物が見えてきます。
建物はトイレでした。
日の出山付近、関東ふれあいの道のマップがあります。
日の出山から道路に下って、鍾乳洞を通って登ってこようとしていましたが、
このマップにはその道がありません。。
少し気にしつつ、まずは山頂へ向かいます。
トイレの奥にある階段を上れば山頂到着です。
日の出山山頂到着 スタートから3.7km 9:50
山頂に到着です。
山頂には東屋やベンチがいくつかあり、休憩するのもよさそうです。
眺望は登ってきた方面に武蔵御岳神社、雲取山、
丹沢方面には丹沢主脈の蛭ヶ岳か塔ノ岳、大山まで見えます。
街の方は残念ながらモヤっていて都心はよく見えません。。。
日の出山では行動食を取るだけで次に進みます。
登ってきた方へ戻ります。
トイレのある分岐地点に『東雲山荘』があります。
素泊まりができるようです。
山荘を横目に御岳山の方向へ進みます。
御岳山へのトラバースは結構狭く、
途中崩落した場所があります。
最近のものではなさそうです。
特に危険は感じません。
突然鳥居が出てきました。
『武蔵御岳神社』と書いてあります。
ここから神社の境内ということなのでしょう。
この分岐を曲がっていくので、一礼してから折れて進みます。
ナビではここで鋭角に曲がることになっているので、
手前の分岐を進んでみます。
どうやら行きたかった道は奥の分岐の方だったかもしれません。
ナビからは外れた道を進んでいます。
こちらはマップにあった巻き道のようです。
養沢鍾乳洞へはピストンする道を辿れるので、その作戦で行くことにします。
登録していたルートの養沢鍾乳洞から登ってくる分岐です。
真っ直ぐ行けば麻生山になりますが、一度下って鍾乳洞を目指します。
上養沢バス停への道は狭いトラバースです。
石の階段もあり、勾配が結構急です。
また登ってくるのが大変だな、と思いながら下っていると、
夫婦の登山客にお会いしました。
「早いですね。」と声をかけられ、
御岳山から来たと思ったように感じたので、
「つるつる温泉から日の出山登って、鍾乳洞に向かうんです。」
とお話ししたところ、
「養沢鍾乳洞は閉まってますよ。入口にも行けないです。」
と教えてくださいました。
本当は鍾乳洞を見学していこうと思っていたのですが、
見れないならこれ以上下るのも嫌だなと思い、、、
分岐まで戻って麻生山に向かうことにしました。
ログを見ると、500mくらい下って戻ってきたようです。
先ほど下る方向に折れた分岐を直進方向へ進みます。
麻生山への序盤は下りです。
この辺りは雪が登山道に少し残っています。
下りは少しで、なだらかなアップダウンを進んでいくと、
白岩の滝と麻生山山頂の分岐が出てきます。
山頂に向かいます。
またこの分岐に戻ってきて、白岩の滝へ向かう予定です。
分岐から山頂へは登りが続きます。
日の出山から見た麻生山の形状からすると、
登り切れば山頂ということですね。
山頂手前にもう一つ分岐が出てきました。
左に曲がると白岩の滝へ行けるようです。
ですが、、その方向を見ても道らしい道はありません。。
近道なのかもしれませんが、帰りは先ほどの分岐まで戻ろうと思います。
麻生山山頂到着 スタートから8km 11:10
麻生山に到着しました。
ここで昼食を取る予定でしたので、
割と広い山頂でよかったです。
街の方向がひらけていて眺望もよいです。
以前は伐採されておらず、眺望がなかったみたいです。
到着時はトレランの方々がいらっしゃいました。
※写真は誰もいなくなってから撮影したものです。
最近カップラーメンとたんぱく質の組み合わせが多いです。。
今回もコンビニ定食のため、
スーパーには売っていないものを選んでいます。
完成したちゃんぽんの見た目はカップヌードルみたいです。
最近食べていませんが、シーフードっぽいでしょうか。
味は今まで自分が知っていたちゃんぽんと少し違います。
スープは濃厚とんこつのようで、
野菜を代表とした具は、野菜炒めっぽくなく、
ラーメンの具としてそれぞれ独立している感じでした。
また食べたいと思わせるちゃんぽんです。
おいしくいただきました。
食事を終えたら白岩の滝経由で下っていきます。
2019年の登山地図では、このルートは閉鎖されていましたが、
最近の記事では通れないというものはなかったので、
行けると信じて進んでみます。
通れなかったら戻ります。
進んでいくと木橋があります。
結構新しく作られたように見えます。
ここが通れなかった道だったら通れるようになったということですね。
山頂付近にあった分岐と繋がるような分岐です。
下側から見てもやはり道らしい道は見えません。。
この先の道も枯葉で分かりにくいですが、道はあります。
先へ進むとついに雪道が出てきてしまいました。
下りで細いので緊張感が増します。
凍っていたらチェーンスパイクを履こうと思いましたが、
シャーベット状でツルツルしている氷ではないので、
注意しながら踏んでいけば十分歩けるくらいです。
ここで一つ気付きました。
今年の雪で踏み跡が残っているということは、
このルートは通れる、ということですね。
雪の下りを進んでいくと広場に出ました。
『麻生平』というらしいです。
一面に雪が残っています。。北側の斜面は融けにくいですね。
日の出山への尾根がきれいに見えます。
ベンチもある広場なので、休憩にもよさそうです。
が、休憩することなく先へ進みます。
麻生平から樹林帯に下る道にはもう雪がありません。
とはいえ下りなので、注意しながら進んでいきます。
沢に下りていく道だからか、勾配はかなり急です。
ジグザグに階段を踏み外さないよう下っていきます。
ある程度進むと林道に当たります。
林道を横切ってまた登山道を進んでいきます。
林道を越えて下っていくと看板が出てきました。
直進させないような柵に見えますが、書いてあるのは、
『崩落していて右折ルートは通れません。直進してください。』です。
直進方向にピンクのリボンが大量にあります。
この迂回路は所々細い箇所があるので結構危険です。
右側は滝のある沢ですし、急斜面です。
ピンクのリボンの目印が急に右に折れます。
真っ直ぐに道があるにも関わらずにです。
しかもこの右に折れる道は細い尾根の急坂です。
ピンクのリボンが指しているから、と信じて下っていきます。
上から見ると危険そうな道でしたが、
途中から木の手すりのある道になり、無事に沢まで下れました。
ここが『白岩の滝』とのことです。
いくつか滝があるようです。
看板のある滝の右側には登山道らしき残骸がありましたが、
上とは繋がっていないため、
迂回路を通して滝まで繋げてくださっているようです。
2019年、崩落して通れなかったところは、ここなんだろうと思いました。
下流側の入口に看板があります。
自分が見た滝は3つだったと思ったのですが、
看板を見てみると、迂回路から下ってきてから、
7、8本の滝があったみたいです。
白岩の滝入口からは舗装された道路を通って戻ります。
入口付近にはトイレがありました。
バス通りまではすぐに着きました。
あとは駐車場まで上るだけです。
バス通りを歩いていると、小川に面白いものを見つけました。
『ロックバランシング』というものですね。
絶妙なバランスで相当量の石が積んであります。
戻ってきたとき駐車場はまだ空いていたので、
迷惑をかけていないようでよかったです。
次回は武蔵五日市駅からバスで来るようにします。
※駅前に大きな駐車場があります。
駐車場到着 13:10
★山行の内容
総歩行距離:12.79km
合計時間:4時間38分(麻生山で昼食休憩)
累積上昇:848m
累積下降:841m
消費カロリー:1,530kcal ※SUUNTO SPARTAN SPORT WRIST HR調べ
★感想
ハイキングコースというだけあって危険はなし
ただし、白岩の滝方面の道は雪が残っている(3月上旬)のと、
崩落箇所の迂回路の細いトラバースは少し注意
日の出山は分岐が多く通りたくない道に行ってしまうリスクあり
駐車場は武蔵五日市駅前を使わないといけないと反省
SUUNTOのアプリのバージョンアップで途中地点の距離がわからなくなった
★高所恐怖症おじさん的採点 ※5段階
技術:2 危険は少なかったが雪は要注意
体力:1 養沢鍾乳洞を回るルートだと1ではすまない
高所による恐怖:1 恐怖を感じるところは全くなし
★今日の忘れ物
トレッキングポール(使わなくても問題なし)
《番外編①》
帰りに『つるつる温泉』に寄りました。
↓つるつる温泉HP
https://www.tsurutsuru-onsen.com/
登山の疲れを癒すためと、駐車場を停めさせていただいたための両方です。
透明なお湯で、浸かっていると本当につるつるになりました。
内風呂は結構広く感じましたが、露天風呂は狭いです。
人が多いと入れないと思います。
湯船に浸かる前に体を洗うと思いますが、
露天風呂に出る扉のすぐ横に洗い場があり、
そこに座ってしまったため、扉が開くたびにブルっとなるくらい寒かったです。
行かれる方は気を付けてください。
《番外編、今回の野鳥》
樹林帯は鳥を見つけることが難しいです。
鳴き声は聞こえても、小鳥はどこにいるかわかりません。
今回、近くで留まってくれたシジュウカラと、
群れていた初お目見えのエナガです。
AFだと枝に引かれるので、MFで狙いましたが、
飛び回るのでそれも難しいです。。。
コメント